白髪染めは、もう何年も続けている。頭皮のケアも始めたいけれど、染める日の前後に使っていいのかが分からない。頭皮に負担が重ならないかも気になる。それでも、2つの箱の注意書きを読み比べたことはない。見る場所は、両方の使用上の注意と、その日の頭皮の状態です。染める前後は、白髪染めの説明書を先に守ります。
白髪染めは髪の色を、頭皮のケアは頭皮を受け持ちます。続けられるかは、組み合わせで一律には決まりません。決めるのは、それぞれの使用上の注意と、その日の頭皮の状態です。染める前後は白髪染めの説明書を先に守り、酸化染毛剤なら毎回48時間前にセルフテストをします。頭皮に赤み・かゆみ・刺激があれば、どちらも使わず相談します。

白髪染めは髪の色、頭皮のケアは頭皮を受け持つ
白髪染めは、髪の色のための製品です。頭皮のケアは、髪ではなく頭皮に向けて使います。同じ頭に使っても、受け持つ場所が違います。色と頭皮を分けて考える見方は、白髪を受け入れることと頭皮のケアの記事で書きました。
薬用育毛剤で承認されている効能に、白髪に関する効能は含まれません。この点は、50代の頭皮美容液Q&Aでも答えています。
編集部は、ここから考え方を決めています。受け持つ場所が違う2つを、相性の良し悪しで比べても答えは出ません。どちらも頭皮に触れるので、見るべきは両方の箱にある使用上の注意です。そして、その日の頭皮の状態です。白髪を染めることも、染めないことも、どちらも選べます。この記事は、染めると決めている人のための手順の話です。

続けられるかは、両方の「使用上の注意」で決まる
ヘアカラーの製品は、区分で2つに分かれます。医薬部外品の「染毛剤」と、化粧品の「染毛料」です。白髪染めも、このどちらかにあたります。最も広く使われているのは、染毛剤のうちの酸化染毛剤です。ヘアマニキュアなどは、染毛料にあたります。
区分が違えば、注意書きの中身も違います。まず手元の箱で、区分の表示を確かめます。表示の見分け方は、頭皮美容液と育毛剤の違いの記事にまとめています。
酸化染毛剤の注意書きには、毎回、染める48時間前の皮膚アレルギー試験が求められています。箱や説明書では「皮膚アレルギー試験(パッチテスト)」と書かれ、セルフテストとも呼ばれます。これまで異常がなくても、続けるうちにかぶれることがあるとされています。頭や顔、首筋にはれもの・傷・皮膚病があるときは使わない、という表示もあります。やり方は、手元の白髪染めの説明書に従ってください。
頭皮のケアの側にも、使用上の注意があります。たとえば女神の前髪は、傷・はれもの・湿疹など異常のある部位には使いません。赤み・はれ・かゆみ・刺激などが現れたら、使用を中止して相談します。ほかの製品も、それぞれの使用上の注意を読んでください。
2つの注意書きに共通するのは、頭皮に異常があるときは使わないことです。編集部は、これを判断の軸に置きます。染める日の扱いも、負担の考え方も、この軸から決まるからです。
染める日の前後は、白髪染めの説明書を先に
染める予定が決まったら、先に白髪染めの説明書の手順を組みます。セルフテストと、その後の観察の時間です。公的な資料では、塗ってから30分ほどと、48時間後の観察が必要とされています。セルフテストで異常が出たときは、その白髪染めは使えません。染めずに、医療機関へ相談してください。
頭皮のケアをどこに入れるかは、自分の製品の使用方法の欄で決めます。染めた当日や前日に使ってよいかは、それぞれの使用方法と使用上の注意を見ます。書かれていれば、それに従います。書かれていなければ、製品名を添えて販売元へ確認してください。使用方法の欄の読み方は、頭皮用美容液とはの記事で整理しました。
美容院で染める場合も、考え方は同じです。セルフテストは、自宅でも理美容院でも、染める前にかぶれるかを確かめる手段とされています。ただ、美容院では手元に箱や説明書がないこともあります。これまで毛染めで異常を感じたことがあるかと、その日の頭皮の状態を、担当の美容師に伝えて確かめます。
編集部は、染める日の都合で頭皮のケアの量や回数を変えないことをすすめます。使用方法に日付に関わる記載がなければ、続けるか休むかを決めるのは日付ではありません。その日の頭皮の状態です。
頭皮への負担は、その日の頭皮の状態で考える
染める前や染めたあとに、頭皮に赤み・かゆみ・痛みなどを感じたら、白髪染めの使用をやめます。頭皮のケアも使わずに、医療機関へ相談してください。アレルギーの場合は、一度おさまっても、また使うと発症し、症状が重くなることがあるとされています。
何も気にならなければ、頭皮のケアは、いつもの使用方法の位置に戻します。
抜け毛の量が急に大きく変わった、地肌に赤み・痛み・強いかゆみがある、体調面の不調を伴う。こうした場合は、頭皮のケアも白髪染めも自己判断で始めず、医療機関へ相談してください。受診を考える目安は、女性の抜け毛予防の記事にもまとめています。
編集部は、頭皮のケアを、白髪染めの負担に対する手当てとは考えていません。異常があるときに要るのは、何かを足すことではないからです。止めて、相談することです。
女神の前髪の場合
女神の前髪 薬用スパエッセンス No.8-HINOKI は、医薬部外品の薬用育毛剤です。販売名は「ヘアーローション8 MV」、承認番号は30600DZX00656000です。効能効果は、承認された範囲で商品に表示しています。承認された効能に、白髪に関するものは含まれません。髪の色も変えません。
使うタイミングと量は、商品の使用方法に書かれたとおりに従ってください。量の目安は1日1回3~5プッシュです。洗い流さず、そのまま髪を整えられます。30mLで約1ヶ月分です。これは使用量の目安で、効果が現れるまでの期間ではありません。手順は女神の前髪の使い方で紹介しています。
商品の使用方法と使用上の注意には、白髪染めとの関係は書かれていません。白髪染めをする日も、白髪染めの説明書を先に守り、その日の頭皮の状態で決めてください。異常があれば使用を中止し、判断に迷うときは販売元へご相談ください。
毎日手に取りたくなる理由も、大切にしています。天然ヒノキ精油(一部合成香料を併用)の香り。持ち歩ける30mLの大きさ。洗面台に隠さず置けるボトル。効能効果の詳しい表示は、Amazonの商品ページで確認できます。
よくある質問
白髪染めをした日に、頭皮のケアをしてもいいですか?
それぞれの使用方法と使用上の注意に書かれていれば、それに従います。書かれていなければ、製品名を添えて販売元へ確認してください。頭皮に赤み・かゆみ・刺激があるときは使いません。女神の前髪も、白髪染めの説明書を先に守り、その日の頭皮の状態で決めてください。
これまでかぶれたことがなくても、セルフテストは毎回必要ですか?
酸化染毛剤は、毎回、染める48時間前の皮膚アレルギー試験が求められています。これまで異常がなくても、続けるうちにかぶれることがあるとされています。やり方は、手元の白髪染めの説明書に従ってください。
染めたあとに頭皮がかゆい・赤いときは、どうすればいいですか?
白髪染めの使用をやめ、頭皮のケアも使わずに、医療機関へ相談してください。頭皮のケアでおさめようとはしません。
頭皮のケアで、白髪染めの負担を減らせますか?
頭皮のケアは、白髪染めの負担を減らすためのものではありません。女神の前髪の承認された効能にも、含まれていません。負担が気になるときは、その日の頭皮の状態を見ます。異常があれば両方を止めて、医療機関へ相談してください。
美容院で染めてもらう場合も、同じように考えればいいですか?
考え方は同じです。ただ、手元に箱や説明書がないこともあります。これまで毛染めで異常を感じたことがあるかと、その日の頭皮の状態を、担当の美容師に伝えて確かめてください。頭皮のケアの扱いは、使用方法と使用上の注意、その日の頭皮の状態で決めます。
まとめ
- 白髪染めは髪の色、頭皮のケアは頭皮を受け持つ。
- 続けられるかは、両方の使用上の注意とその日の頭皮の状態で決まる。
- 染める前後は白髪染めの説明書を先に。酸化染毛剤は毎回、48時間前にセルフテスト。
- セルフテストで異常が出たら、その白髪染めは使わない。
- 頭皮に赤み・かゆみ・刺激があれば、どちらも使わず医療機関へ相談する。
- 何もなければ、頭皮のケアは製品の使用方法に書かれた位置に置く。
参考資料
- 厚生労働省:染毛剤、脱色剤及び脱染剤の使用上の注意について(薬生安発1023第1号・平成27年10月23日)
- 消費者安全調査委員会:事故等原因調査報告書【概要】毛染めによる皮膚障害(平成27年10月23日)
※ 一般的な白髪染め・頭皮のケアの注意書きの読み方と、女神の前髪の製品情報を分けて記載しています。本品は医薬部外品です。承認された効能に、白髪を黒くすることは含まれません。効果には個人差があります。本記事は使い方の考え方をご紹介するもので、特定の効果を保証するものではありません。頭皮に赤み・痛み・強いかゆみがあるときは、医療機関へご相談ください。
