女神の前髪 megaminomaegami

ARTICLE 42

女性の薄毛と遺伝|分かっていないことと、今確かめられること

帰省した日、母の分け目や頭頂部の見え方に、ふと目が留まる。昔の家族写真を整理していて、祖母の髪を思い出すこともあります。私も、遺伝で同じように薄くなるのだろうか。女性の薄毛と遺伝について、分かっていることと、まだ分かっていないことを分けました。そのうえで、今の自分が確かめられること、選べることを、編集部が整理します。

日本皮膚科学会のガイドラインは、男性型脱毛症の発症に遺伝と男性ホルモンが関与するとしています。一方、女性型脱毛症(女性に多い薄毛のパターン)で遺伝が果たす役割は、総説でもまだはっきりしません。家族の髪を自分の先の決まりにせず、今の変化を見て、原因が気になれば皮膚科で確かめます。頭皮に使う薬用育毛剤は、遺伝に働きかけるものではありません。

白いカーテン越しにやわらかな光が入るダイニングで、女性が明るい木のテーブルに古い家族アルバムを開き、湯気の立つ白いマグカップを手に小さく微笑んでいる写真のイメージ。もう片方の手はアルバムのページに添えている。アルバムの写真は小さくぼかされ、写っている人の髪の様子は分からない。母や祖母の髪から遺伝が気になっても、それを自分の先の決まりにしないという主題を表している。
家族のことを思い出しても、自分の先の決まりにはしない

女性の薄毛と遺伝の関係は、男性ほど分かっていない

日本皮膚科学会は、2017年に「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」をまとめています。2026年10月の時点で、学会が一般に公開しているのはこの2017年版です。

このガイドラインは、男性型脱毛症の発症には、遺伝と男性ホルモンが関与すると書いています。

女性については、書き方が変わります。女性では、頭頂部の比較的広い範囲が薄くなる形で観察されるとしています。発症の時期も男性と異なり、更年期に多くなるとされています。

男性ホルモンに依存する仕組みでは、説明できない場合もあるとしています。そのためガイドラインは、病名として「女性型脱毛症」を用いています。この記事でも、女性に多いこの薄毛のパターンを、女性型脱毛症と呼びます。

学会の一般向けQ&Aも、女性型脱毛症は男性型脱毛症と区別して扱われていると説明しています。女性型脱毛症では、前髪が残り、その少し奥から頭頂にかけて薄くなることが多いそうです。女性ホルモンの状態など、様々な理由で生じている場合が多いと考えられている、とも書かれています。

遺伝については、研究の総説でも、女性型脱毛症で遺伝が果たす役割は、まだはっきりしていないとされています。2017年と2023年に出た、海外の総説です。

編集部は、分かっていないことを、怖さの材料にも、安心の材料にもしません。どちらに寄せても、資料に書かれていない答えを、自分で足すことになるからです。分からないことは分からないまま置いて、自分で確かめられることへ目を移します。

家族の髪の変化にも、理由はいくつもある

同じガイドラインは、女性型脱毛症の診断では、ほかの脱毛を除外することが大切だとしています。挙げられているのは、次のようなものです。

  • 慢性休止期脱毛
  • 膠原病や慢性甲状腺炎などの全身性疾患に伴う脱毛
  • 貧血、急激なダイエット、その他の消耗性疾患などに伴う脱毛
  • 治療としてのホルモン補充療法や薬剤による脱毛

薄く見える髪の理由は、一つとは限らないということです。

母や祖母の髪が薄く見えても、その理由は、外から見て分かるものではありません。だから編集部は、家族の髪の様子を、そのまま自分の先の見通しにしないことをすすめます。家族の髪に何が起きたのか分からないまま、自分の先だけを決めることはできないからです。

抜け毛に関わるとされる要因の全体は、抜け毛が気になり始めたときの全体ガイドで見渡せます。

更年期の髪の変化は更年期と髪の変化の記事に、出産のあとの抜け毛は産後の抜け毛の記事にあります。

変えられないことと、確かめられること・選べることを分ける

母や祖母の髪を見て遺伝が気になったときに、女性の薄毛と頭皮のことを、変えられないこと・確かめられること・選べることの3つに分けて考える図解。女性の薄毛と遺伝の関係は男性ほど分かっていないことも示している。見出しは「家族の髪のことが気になったら」。同じ大きさの3つの枠が横に並ぶ。1つ目は「変えられないこと」で、中に「家族の髪のこと」、添え書きに「自分の先を決める材料にしない」。2つ目は「確かめられること」で、中に「今の自分の頭皮と髪の変化(以前と比べる)」と「原因(気になるときは皮膚科で)」。3つ目は「選べること」で、中に「日々の頭皮のケア」と「相談する時期(目安に当てはまるときは医療機関へ)」。図の下に注として「女性の薄毛と遺伝の関係は、男性ほど分かっていません」とある。ケアから髪や家族へ戻る矢印、数字、×印は描かれていない。
家族の髪のことは変えられない。確かめられるのは、今の自分の頭皮と髪の変化と、その原因。選べるのは、日々の頭皮のケアと、相談する時期。相談の目安に当てはまるときは医療機関へ

家族の髪のことが気になったら、考えを3つの置き場所に分けてみます。

変えられないのは、家族の髪のことです。家族がどんな髪かは、自分では選べません。だから、それを自分の先を決める材料にはしません。

確かめられることは、2つあります。1つは、今の自分の頭皮と髪の変化です。見るのは量の多さより、以前との違いです。数日でなく数週間の幅で見る考え方は、同じ全体ガイドにあります。

日本皮膚科学会のQ&Aも、普段から抜け毛の量や頭皮の状態などを把握しておくことも大切だとしています。

もう1つは、原因です。原因が気になるときは、次の節のとおり、皮膚科で確かめられます。

選べるのは、日々の頭皮のケアを足すかどうかと、相談する時期です。ケアを足すかどうかは、家族の髪とは切り離して、自分で決めてよいことです。ただし、次の節の相談の目安に当てはまるときは、時期を選ばず医療機関へ相談してください。

家族の髪を見て、自分の前髪や生え際が気になった方は、生え際・前髪の全体ガイドへどうぞ。

原因が気になるときは、皮膚科で確かめられる

日本皮膚科学会のQ&Aは、抜け毛の原因は様々で、原因によって対応も異なると説明しています。そのうえで、抜け毛が生じたら皮膚科など専門の医療機関を受診し、対策を知ることが大切だとしています。

女性の薄毛も、皮膚科で相談できます。先のガイドラインは、女性型脱毛症も対象にしています。

相談を考える目安は、次のようなときです。抜け毛の量が急に大きく変わった、地肌に赤み・痛み・強いかゆみがある、体調面の不調を伴う。こうしたときは自分だけで判断せず、医療機関へ相談してください。目安は全体ガイドの「受診を考える目安」にもあります。

相談の場では、家族の髪のことが気になっている、と伝えてかまいません。何が気になって来たのかを、言葉にして渡せるからです。

薄く見える理由がどれに当たるかを、自分で決める必要はありません。製品の区分(箱の表示)と相談先の関係は、育毛剤と発毛剤の違いの記事で整理しています。

頭皮に使う薬用育毛剤は、遺伝に働きかけるものではない

医薬部外品の薬用育毛剤は、製品ごとに承認された効能効果の範囲で、今の頭皮に使うものです。

遺伝の要因に働きかけるものではありません。家族の髪のことを変えるものでもありません。

それでも頭皮のケアを選ぶ理由は、家族の髪とは別のところにあります。髪を綺麗に伸ばしたい。その願いから、頭皮にも目を向けるという選び方です。

毛量の不安だけが、使い始める理由ではない。編集部はそう考えています。この考えが生まれた経緯は、つくり手の記事にあります。

始めるかどうか、いつ始めるかは、女性用育毛剤をいつから始めるかの記事で、確かめる順に整理しています。

女神の前髪の場合

女神の前髪 薬用スパエッセンス No.8-HINOKI は、医薬部外品の薬用育毛剤です。販売名は「ヘアーローション8 MV」、承認番号は30600DZX00656000です。

用法用量は「本品適量を頭皮に塗布し、マッサージする」です。量は1日1回3~5プッシュが目安で、30mLで約1ヶ月分です。「約1ヶ月分」は使用量の目安で、効果が現れるまでの期間ではありません。手順は女神の前髪の使い方で確かめられます。

選ぶ理由は、使う側の事情にあります。香りは天然ヒノキ精油(一部合成香料を併用)です。持ち歩ける30mLで、洗面台に隠さず置けるボトルです。

効能効果は、承認された範囲で商品に表示しています。詳しい表示はAmazonの商品ページで確認できます。

よくある質問

母や祖母の髪が薄いと、私も薄くなりますか?

女性型脱毛症(女性に多い薄毛のパターン)で遺伝がどれだけ関わるかは、男性ほど分かっていません。なるとも、ならないとも言えないのが今の状態です。家族の髪を自分の先の決まりにせず、今の自分の頭皮と髪を、以前と比べて見てください。原因が気になるときは、皮膚科で確かめられます。

薄毛は母方から遺伝すると聞きました。女性にも当てはまりますか?

日本皮膚科学会のガイドラインには、男性型脱毛症の遺伝的な背景の記載があります。ただし、母方から遺伝するとは書かれていません。また、これは男性型脱毛症についての記載です。女性型脱毛症(女性に多い薄毛のパターン)は、男性型と区別して扱われています。研究の総説でも、女性型脱毛症で遺伝が果たす役割はまだはっきりしないとされています。男性の話を、そのまま女性に当てはめることはできません。

遺伝が気になるなら、早めに育毛剤を使い始めたほうがいいですか?

頭皮に使う薬用育毛剤は、遺伝の要因に働きかけるものではありません。家族の髪や年齢を、始める時期の物差しにしなくてかまいません。始めるかどうかは、使用上の注意や今の状態を確かめて決めます。その順番は、女性用育毛剤をいつから始めるかの記事にまとめています。

女性の薄毛は、皮膚科で相談できますか?

相談できます。日本皮膚科学会の診療ガイドラインは、女性型脱毛症も対象にしています。学会の一般向けQ&Aも、抜け毛が生じたら皮膚科など専門の医療機関を受診することが大切としています。抜け毛の量が急に大きく変わったときや、地肌に赤み・痛み・強いかゆみがあるときは、医療機関へ相談してください。体調面の不調を伴うときも同じです。

まとめ

  • 女性の薄毛と遺伝の関係は、男性ほど分かっていない。分からないことを、怖さにも安心にもしない。
  • 家族の髪の変化にも、理由はいくつもある。家族の髪を、自分の先の決まりにしない。
  • 変えられないこと(家族の髪)、確かめられること(今の変化・原因)、選べること(頭皮のケア・相談の時期)を分ける。
  • 原因が気になるときは、皮膚科で確かめられる。
  • 頭皮に使う薬用育毛剤は、遺伝に働きかけるものではない。

参考資料

公的な資料

研究の総説

※ 本記事は、公的な資料で分かる範囲の一般的な説明と、女神の前髪の製品情報を分けて記載しています。医学的な診断・治療の代わりになるものではありません。本品は医薬部外品です。効果には個人差があります。これは髪が生えると約束するものではありません。特定の効果を保証するものではありません。気になる症状がある場合は、皮膚科など医療機関へご相談ください。

PRODUCT

女神の前髪 薬用スパエッセンス No.8-HINOKI

薬用育毛剤〈医薬部外品〉・30mL(約1ヶ月分)。有効成分8種配合。1日1回3~5プッシュ、朝5秒の頭皮ケアです。

毎月お届けの定期便は、公式オンラインショップで。回数の縛りはありません。

公式で定期便を見る→

Amazon・楽天市場でもお求めいただけます

RELATED

あわせて読みたい(頭皮環境と抜け毛予防)

編集:株式会社Pinelma(「女神の前髪」製造販売元)。本記事は、医薬部外品の元総括製造販売責任者が、薬機法・景品表示法の観点から内容を確認したうえで公開しています。会社概要

← 読みもの一覧へ