「女性用育毛剤」で調べると、商品名と順位が先に並びます。どれも良さそうに見えて、何を基準に決めればよいか迷うものです。編集部がすすめたいのは、商品を比べる前に、決める順番を持つことです。使う目的、先に相談したい状態か、区分と表示、毎日の暮らしに入るか。この4つを、この順に決めていきます。
「女性用」は、法律上の区分名ではありません。医薬部外品の育毛剤は、国が示す効能効果の範囲の中で、製品ごとに承認された語を表示します。範囲にある語は、育毛、養毛、脱毛の予防、ふけ、かゆみ、病後・産後の脱毛などです。どの語が書かれているかは、製品ごとの効能効果の欄で確かめます。

なぜ、この順番なのか。商品名や順位からは、その製品の区分も、自分の目的に合うかも分かりません。先に目的を決めると、表示のどこを読むかが決まります。相談が先の状態を外してから候補を絞れば、迷う範囲も小さくなります。暮らしに入るかを最後に置くのは、同じ区分の製品どうしで差が出やすいところだからです。使用方法の条件と、香りや容器といった表示の外側がそれにあたります。

順番1:使う目的を、表示の言葉に置き換える
最初に決めるのは、何のために使いたいかです。一言で書き出してみてください。抜け毛が気になる。産後の抜け毛。ふけやかゆみ。髪を綺麗に伸ばしたいから、ヘアケアに頭皮のケアを加えたい。
目的が決まったら、効能効果の欄のどの語に当たるかを見ます。抜け毛なら「脱毛の予防」、産後なら「病後・産後の脱毛」、ふけやかゆみなら「ふけ」「かゆみ」です。欄の語は、表示できる範囲を示す言葉です。変化の速さや程度を約束するものではありません。
髪を綺麗に伸ばしたいという目的に当たる語は、効能効果の欄にはありません。この目的の場合は、頭皮に使う医薬部外品かどうか(区分)と、毎日のヘアケアに入るか(使用方法)を読みます。
編集部は、毛量の悩みだけを育毛剤を使う理由にしなくてよいと考えています。髪を綺麗に伸ばしたいから、毎日のヘアケアに頭皮用の薬用育毛剤を足す。それも、はっきりした目的の一つです。なぜそう考えるのかは、つくり手の記事に書いています。
ここで決めた目的は、どの欄を読むかを決めるための材料です。産後の抜け毛が目的なら、産後に育毛剤を選ぶときの記事で、確かめる欄を整理しています。
順番2:先に相談したほうがよい状態かを分ける
商品を比べる前に、自分で選んでよい状態かを確かめます。抜け毛の量が急に大きく変わった。地肌に赤み・痛み・強いかゆみがある。体調面の不調を伴う。こうした場合は自己判断で選ばず、医療機関へ相談してください。
この分岐を商品選びより前に置くのは、区分の性質によります。医薬部外品は、承認された効能効果までを表示できる区分です。病気の診断や治療を目的とするものではありません。受診を考える目安は、女性の抜け毛予防の記事にもまとめています。
頭髪用の製品には、医薬品に区分されるものもあります。一般用医薬品なら、薬剤師や登録販売者に相談できます。第1類医薬品は、販売のときに薬剤師が説明する仕組みです。原因が気になるときは、区分を選ぶ前に医療機関で確かめることもできます。区分の違いは育毛剤と発毛剤の違いで説明しています。手に取ろうとしている製品がどの区分かは、次の順番3で表示から確かめます。
順番3:区分と表示で候補を絞る
候補を絞るときは、名前ではなく区分と表示を見ます。「女性用」「頭皮美容液」「スカルプ」といった呼び名は、区分を示す言葉ではありません。パッケージか商品ページで、医薬品・医薬部外品・化粧品のどれかをまず確かめます。医薬品だった場合は、薬剤師や登録販売者に相談できます。
見る欄は、区分・有効成分・効能効果・使用方法・内容量の5つです。欄ごとの読み方と比較表は、頭皮美容液と女性用育毛剤の違いで整理しました。成分名の読み方は、「頭皮美容液の成分表、どこを見る?」へ。
絞り込みで気をつけたいのは、有効成分の数で優劣を決めないことです。数は、効果の大小を示す指標ではありません。有効成分の名前と、何のために入っているかが書かれているかを見るほうが、表示の読み方として確かです。
順番4:毎日の暮らしに入る1本を選び、始め方を決める
残った候補から1本に決めるときは、使用方法の欄を自分の朝と夜の流れに重ねて読みます。1日に何回使うか。洗い流すか。乾いた頭皮に使うか。その回数とタイミングが、いまの身支度に収まるかをここで確かめます。
置き場所、香り、容器の大きさも判断材料です。洗面台に出しておけるか、出かけるときに持ち歩けるか。こうした表示の外側も、使用方法の条件と並んで差が出やすいところです。
1本が決まったら、使い始める前に「いつ・どこで使うか」を一つ決めておきます。たとえば、朝の歯みがきの後に洗面台で。続け方の工夫は、続けるための小さな工夫にまとめています。
女神の前髪の場合
女神の前髪 薬用スパエッセンス No.8-HINOKI は、順番3の区分でいえば医薬部外品の薬用育毛剤です。販売名は「ヘアーローション8 MV」、承認番号は30600DZX00656000です。効能効果の欄に書かれているのは9つです。育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛。詳しい表示はAmazonの商品ページで確認できます。
順番4の使用方法でいえば、使うのは朝の身支度の中で、1日1回3~5プッシュです。洗い流さないので、そのまま髪を整えられます。香りづけには天然ヒノキ精油(一部合成香料を併用)を使っています。30mLで約1ヶ月分です。持ち歩ける大きさで、洗面台に隠さず置けるボトルのデザインです。「約1ヶ月分」は指定量で使ったときの目安で、効果が現れるまでの期間ではありません。使う手順は女神の前髪の使い方にまとめています。
よくある質問
抜け毛が気にならなくても、女性用育毛剤を選んでいいですか?
編集部は、毛量の悩みだけが使う理由ではないと考えています。髪を綺麗に伸ばしたいという目的から選ぶこともできます。目的を一言にしてから、承認された効能効果の欄と使用上の注意を確かめてください。
人気の順位や使った人の感想は、どう読めばいいですか?
表示で確かめられる事実と、人による感じ方を分けて読みます。区分・効能効果・使用方法は、読む人が変わっても同じ答えになります。香りや使い心地の感じ方には個人差があります。順位だけでは、その製品の区分は分かりません。
育毛剤と発毛剤は、どちらを選べばいいですか?
呼び名だけでは決められません。まず表示で、医薬部外品か医薬品かを確かめてください。医薬品に区分される製品は、薬剤師や登録販売者に相談できます。第1類医薬品は、薬剤師が説明する仕組みです。
最初の1本は、何を決めてから使い始めればいいですか?
使用方法の欄どおりの回数を守り、いつ・どこで使うかを一つ決めてから始めます。効能効果の欄は表示してよい範囲を示すもので、変化が出るまでの速さは示していません。感じ方には個人差があります。
頭皮に赤みやかゆみがあるときも、選んで使っていいですか?
赤み・痛み・強いかゆみがあるときは、製品を選ぶ前に医療機関へ相談してください。製品を選ぶときは、使用上の注意の欄もあわせて読んでください。
まとめ
- 順番1:使う目的を一言にし、効能効果の欄のどの語に当たるかを見る。毛量の悩みだけが目的ではない。
- 順番2:急な変化や地肌の異常、体調不良があるときは、選ぶ前に医療機関へ相談する。
- 順番3:呼び名でなく区分と表示で候補を絞る。有効成分の数で優劣を決めない。
- 順番4:使用方法を暮らしに重ねて1本に決め、いつ・どこで使うかを一つ決めてから始める。
参考資料
※ 医薬部外品です。効果には個人差があります。本記事は選び方の考え方をご紹介するもので、特定の効果を保証するものではありません。医学的な判断の代わりにはなりません。頭皮に赤み・痛み・強いかゆみがあるときは、医療機関へご相談ください。
