女神の前髪 megaminomaegami

ARTICLE 38

ニコチン酸アミドとは|ナイアシンアミドの表記と、目的を読む欄

届いた育毛剤の箱の側面に、「ニコチン酸アミド」という名前があります。顔に使う化粧品で見た「ナイアシンアミド」と、よく似た響きです。2つの名前は、どういう関係なのか。どちらの名前で書かれていても、何を読めばよいのか。名前の出どころ、見かける理由と読む欄を、編集部が整理しました。

「ニコチン酸アミド」は、一般的名称(JAN)や原料規格、厚生労働省の通知で使われる名前です。化粧品の成分表示名称リストには、「ナイアシンアミド」という表示名称があります。医薬部外品でも、製品の表示に「ナイアシンアミド」と書かれていることがあります。どちらの名前でも、入っている目的は各製品の効能効果の欄から読み取ります。

ニコチン酸アミドのように、頭皮に使う製品の箱で見つけた名前を、化粧品で見た名前と見比べる場面のイメージ。白いカーテン越しの光が入る部屋の、木のテーブル。薄手のニットの女性が、開けたばかりの文字のない小箱を目の高さに持ち、見つめている。机の上には、文字のないガラスのスポイト瓶と、閉じたノートとペンが置かれている
頭皮に使う製品の箱の名前を、化粧品で見た名前と見比べる

「ニコチン酸アミド」は、一般的名称や原料規格で使われる名前

一般的名称(JAN)のデータベースで「ニコチン酸アミド」を引くと、同じ名前の項目が1件あります。英語の名前は、Nicotinamideです。

医薬部外品原料規格2021にも、「ニコチン酸アミド(Nicotinamide)」の条があります。2008年に厚生労働省が出した通知にも、この名前が載っています。

業界団体がまとめた医薬部外品の成分表示名称リスト(2008年版)でも、名前は「ニコチン酸アミド」です。ほかの呼び方を書く欄は、空いています。女神の前髪の成分表示も、この名前です。

名前の似た「ニコチン酸」は、JANと原料規格で別の項目です(英名 Nicotinic Acid)。「ニコチン酸dl-α-トコフェロール」も原料規格と通知で別の行に載る別の名前で、本記事では扱いません。

化粧水やクリームで見かける理由と、「ナイアシンアミド」という名前の出どころ

薬用化粧品と呼ばれる化粧水やクリームも、医薬部外品として製品ごとに承認を受けます。その申請の参考として、厚生労働省は2008年、有効成分の前例を製品の種類別に並べた通知を出しています。

ニコチン酸アミドが挙がるのは、そのうち次の2つの項です。

  • 化粧水
  • クリーム、乳液、ハンドクリーム、化粧用油

シャンプー、リンス、ひげそり用剤、日やけ止め剤、パック、薬用石けんの項には見当たりません。薬用シャンプー・リンス(2014年)と薬用石けん(2018年)の通知の表にも、載っていません。

薬用の化粧水やクリームの成分表でこの名前を見かけるのは、前例があるためだと編集部は考えています。なお、育毛剤の項は2008年のリストになく、ほかと同じく製品ごとに承認されます。

一方、「ナイアシンアミド」は、別のリストにある名前です。業界団体の日本化粧品工業会がまとめた、化粧品の成分表示名称リストの表示名称です。英語の表記(INCI名)は、Niacinamideです。このリストに、「ニコチン酸アミド」という表示名称はありません。

医薬部外品の全成分表示は業界の自主基準、化粧品は法律に基づく全成分表示で、決まりの出どころも別です。ただ、製品の表示に出てくる名前は、資料の区分とそろうとは限りません。医薬部外品の製品でも、「有効成分」の欄に「ナイアシンアミド」と書かれている例があります。

2つの名前の関係を、本記事では「どの資料に載っている名前か」までにとどめます。成分表示の決まりの違いは、医薬部外品の育毛剤とはの記事にあります。

どちらの名前でも、何のためかは、各製品の「効能効果」の欄で読む

成分名から、製品の効能効果を読み取ろうとしない。これが編集部の見解で、理由は2つです。

1つは、承認の単位です。医薬部外品は製品ごとに、成分や分量、用法用量、効能効果などをまとめて審査されます。有効成分が何のために入っているかも、製品を単位に決まります。

もう1つは、製品の表示に出てくる名前が、資料の区分とそろうとは限らないことです。資料の上では2つのリストに分かれていても、製品の表示では、医薬部外品にも「ナイアシンアミド」の例があります。名前の違いだけを手がかりに、製品の目的を読み分けることはできません。

だから、化粧品で見た名前の印象は、頭皮に使う育毛剤へ持ち込みません。成分表で名前に気づいたら、箱や商品ページで「効能・効果」と書かれた欄を探します。欄がどこにあるかは、頭皮美容液と女性用育毛剤の違いの記事で確かめられます。

有効成分の有無や数で、製品の効能効果の大きさを比べることはできません。

ニコチン酸アミドとナイアシンアミドの名前の出どころと、入っている目的を読む欄を示す図解。上の見出しは「名前の出どころは、資料によって違う」で、その下に「名前を載せているリストが違う」と小さく添えてある。見出しの下で、縦の点線をはさんで左右2つの枠が同じ幅で並ぶ。左の枠の見出しは「公的な名称と医薬部外品のリスト」で、札は「ニコチン酸アミド」。「一般的名称(JAN)」「医薬部外品原料規格2021」「厚生労働省の通知(2008年)」「医薬部外品の成分表示名称リスト」の4つのラベルが、1本の線にまとまって札へ向いている。その下に、点線の淡い小札「ニコチン酸」「ニコチン酸dl-α-トコフェロール」があり、「別の項目」と添えてある。右の枠の見出しは「化粧品のリスト」で、札は「ナイアシンアミド」。「化粧品の成分表示名称リスト」のラベルが札へ向いている。2つの札は線でつながれていない。左下に「前例がある製品の種類(2008年のリスト)」の見出し。「化粧水」「クリーム・乳液など」の2つの容器の線画があり、各容器の下に、空白の罫線だけの「効能効果の欄」が置かれている。右下の枠には「製品の表示では、医薬部外品でもナイアシンアミドと書かれることがある」とあり、その下の点線の枠に「頭皮に使う薬用育毛剤の項は、このリストにない(品目ごとに承認)」とある。効能を表す言葉や、量を示す数字は入っていない。最下段の帯には、結論として「どちらの名前でも、何のためかは、各製品の「効能効果」の欄で読む」の一文がある
名前は資料によって別のリストに載り、製品の表示では医薬部外品でもナイアシンアミドの例がある。目的を読むのは各製品の効能効果の欄

女神の前髪の場合

女神の前髪 薬用スパエッセンス No.8-HINOKI は、医薬部外品の薬用育毛剤です。販売名は「ヘアーローション8 MV」、承認番号は30600DZX00656000です。

成分表示の有効成分8種のうち、一つが「ニコチン酸アミド」です。表示の順に、人参エキス、センブリエキス、セファランチン、グリチルリチン酸2K。続いて、D-パントテニルアルコール、ニコチン酸アミド、サリチル酸、ジフェンヒドラミンHClです。

表示している効能効果は、製品として承認を受けた範囲のものです。成分ひとつずつに付いた効能ではありません。有効成分が8種という数で、効能効果の大小は決まりません。

選ぶときの手がかりには、使う側の事情も置いています。持ち歩ける30mLの大きさ。洗面台に出しておけるボトル。そして、天然ヒノキ精油(一部合成香料を併用)の香りです。

効能効果の表示は、Amazonの商品ページで確認できます。

成分表全体と、ほかの7つの有効成分の記事

成分表全体の読み方と、ほかの7つの名前は、頭皮美容液の成分表、どこを見る?で確かめられます。有効成分とは何かは、医薬部外品の育毛剤とはで説明しています。

名前の論点がいちばん近いのは、D-パントテニルアルコールとはの記事です。成分表の名前と、別の資料に載る別の名前を扱っています。

呼び方が3つある成分はグリチルリチン酸2Kとはの記事、似た名前との区別はサリチル酸とはの記事で読めます。

名前が示す植物と部分は、センブリエキスとはの記事で整理しています。

漢字の名前とカタカナの名前の関係は、人参エキスとはの記事で整理しています。

同じ成分表示名称リストで、略した名前を読んだのがジフェンヒドラミンHClとはの記事です。

よくある質問

ナイアシンアミドとニコチン酸アミドは、違うものですか?

名前の出どころが違います。一般的名称(JAN)、原料規格、厚生労働省の通知、医薬部外品の成分表示名称リストでは「ニコチン酸アミド」です。化粧品の成分表示名称リストの名前は「ナイアシンアミド」です。ただし製品の表示では、医薬部外品でも「ナイアシンアミド」と書かれていることがあります。2つの名前の関係は、どの資料に載っている名前か、までにとどめています。どちらの名前でも、入っている目的は各製品の効能効果の欄を見て確かめてください。

「ニコチン酸」とは違いますか?

別の名前です。一般的名称(JAN)と原料規格で、「ニコチン酸」(英名 Nicotinic Acid)は別の項目に載っています。本記事で扱うのは「ニコチン酸アミド」だけです。

化粧水やクリームの成分表でも見かけるのは、なぜですか?

薬用の化粧水やクリームは、医薬部外品です。2008年に厚生労働省が出した通知では、化粧水と、クリーム・乳液などの項に、有効成分の前例があります。編集部は、これが薬用の製品で見かける理由だと考えています。製品によっては、「ナイアシンアミド」の名前で書かれていることもあります。薬用の製品で何のための成分かは、効能効果の欄を見て判断します。

頭皮に使う育毛剤にニコチン酸アミドが入っていると、何がよいのですか?

それは、成分の名前だけでは答えられません。承認されるのは製品単位の効能効果で、成分単位ではありません。読む場所は、その製品の効能効果の欄です。女神の前髪の効能効果は、Amazonの商品ページで確認できます。特定の効果を保証するものではありません。

参考資料

公的な資料

業界団体の資料(自主基準)

まとめ

  • 「ニコチン酸アミド」は、JAN・原料規格・厚生労働省の通知で使われる名前。「ニコチン酸」などの似た名前は別の項目。
  • 「ナイアシンアミド」は、化粧品の表示名称リストにある名前。製品の表示では、医薬部外品でもこの名前の例がある。
  • 厚生労働省の通知で、化粧水とクリームなどの2つの項に有効成分の前例がある。
  • どちらの名前でも、何のために入っているかはその製品の効能効果の欄で読む。
  • 女神の前髪は、有効成分8種の一つとしてニコチン酸アミドを表示している。

※ 成分の一般的な情報(公的な資料と業界団体の資料に基づく名称と前例)と、女神の前髪の製品情報を分けて記載しています。本品は医薬部外品です。効果には個人差があります。本品は、髪が生えると約束するものではありません。本記事は成分表示の読み方をご紹介するもので、個々の成分や特定の効果を保証するものではありません。

PRODUCT

女神の前髪 薬用スパエッセンス No.8-HINOKI

薬用育毛剤〈医薬部外品〉・30mL(約1ヶ月分)。有効成分8種配合。1日1回3~5プッシュ、朝5秒の頭皮ケアです。

毎月お届けの定期便は、公式オンラインショップで。回数の縛りはありません。

公式で定期便を見る→

Amazon・楽天市場でもお求めいただけます

RELATED

あわせて読みたい(頭皮美容液の基礎知識)

編集:株式会社Pinelma(「女神の前髪」製造販売元)。本記事は、医薬部外品の元総括製造販売責任者が、薬機法・景品表示法の観点から内容を確認したうえで公開しています。会社概要

← 読みもの一覧へ